
01 — 見上げる
梁に梁が重なる。古い屋根の裏側が、あらわになっている。
見るより先に、Ieを感じる。
Ie Fushimiは、伏見稲荷の近く、京都の古い町家にひらく茶の家です。
はじめに家がありました。木、土、井戸、影、そして庭。それは背景ではなく、私たちの出発点です。
家はすでに語っていた。私たちは、耳を傾けることから始めた。

梁に梁が重なる。古い屋根の裏側が、あらわになっている。

庭は、空を屋根とするひとつの部屋。


朝はひとつの面を見つけ、午後はまた別の面を見つける。影もまた、部屋の一部。
ふたつの古い井戸が残っている。ひとつは庭へ還る。もうひとつは、茶へ。

告げるより、見つけてもらうほうがいい部屋もある。
大工の墨書きが、いまも読める。
[translation TO CONFIRM once the inscriptions are read and dated]

ここで人が暮らしていた。夜になると、この明かりを灯していた。
[one line TO CONFIRM]
熱い砂の上で、温かなミルクに溶けていくホールスパイス。
小さな窯で焼き、紙に包んで家から持ち出す。
この家が、これからなっていくもの。




家が毎日つかう道具。依頼し、部屋で試し、少しだけつくる。茶、器、香、銅、紙、灯り。ここに滞在し、働く人がつくるものもある。Ieのひとかけらを持ち帰るために。
アトリエへ →Ieはレジデンシーのための家です。ゆっくり、深く仕事をしたい職人、アーティスト、ブランド、実践者に、部屋をひらきます。
水はあたたまりつつある。
庭は育ちつつある。
扉は、2027年の春にひらく。
建築家、つくり手、アーティスト、ブランド、取引先、報道関係の方、そしてここで働きたい方へ。