見上げる
梁に梁が重なる。その上で、古い屋根の裏側が部屋にひらかれている。角材に製材された木もあれば、切り出された木の曲がりをそのまま残すものもある。
二階では、丸太の梁が廊下の端から端まで通り、突きあたりの天窓から昼の光が降りてくる。家の尺度は頭上で決まる。その下にあるもの——低い卓、座布団、ひとつの器——は、すべてそれに照らして測られる。

1948年の主屋と1931年の離れ。そのあいだに庭。瓦屋根の木造二階建て。ふたつの古い井戸。古い階段で降りる、地下の一室。
この家はいま、読まれ、直され、ふたたび暮らしの場になろうとしています。私たちは「ここに何を置けるか」から始めませんでした。「何を残すべきか」から始めました。
[longer house story TO BE SUPPLIED by the project team]
離れが建つ。
主屋が建つ。
Ieが家の修復を始める。[month TO CONFIRM]
扉がひらく。
登記記録にもとづく数値です。
| 敷地面積 | 228.09㎡(約69.0坪)、116.72㎡と111.37㎡の二筆 |
|---|---|
| 延床面積 | 337.20㎡(約102坪)— 1階 177.33㎡ / 2階 159.87㎡ |
| 主屋(1948年) | 208.30㎡ — 1階 113.38㎡ / 2階 94.92㎡ |
| 離れ(1931年) | 128.90㎡ — 1階 63.95㎡ / 2階 64.95㎡ |
| 構造 | 木造二階建て、瓦屋根 |
| 間口 | 7.7m、東側の幅員7.1mの公道に面する |
| 地下 | 一室、古い階段で降りる [dimensions TO CONFIRM] |
| 井戸 | ふたつ |
梁に梁が重なる。その上で、古い屋根の裏側が部屋にひらかれている。角材に製材された木もあれば、切り出された木の曲がりをそのまま残すものもある。
二階では、丸太の梁が廊下の端から端まで通り、突きあたりの天窓から昼の光が降りてくる。家の尺度は頭上で決まる。その下にあるもの——低い卓、座布団、ひとつの器——は、すべてそれに照らして測られる。

庭は主屋と離れのあいだにある。両側の部屋はみな庭のほうを向いている。ガラス越しに、柱のあいだから、畳の縁の先に。暗い部屋からは、庭は光の額縁として現れ、その中に石灯籠が立っている。
苔、石、水、そして一本の木。庭は、空を屋根とするひとつの部屋。開業に向けて、いま手入れを続けている。[planting plan TO CONFIRM]


深い軒と小さな開口が、家の大半を陰のなかに置いている。光は低く、横から入ってくる。格子を抜けて障子に縞を落とし、土壁の肌理を見つけては、また離れていく。
朝はひとつの面を見つけ、午後はまた別の面を見つける。すべての暗がりを埋めたいとは思わない。影もまた、部屋の一部。

雨。土。井戸。水。敷地にはふたつの古い井戸が残っている。ひとつは庭へ還る。もうひとつは茶へ——ろ過し、検査し、承認を得てから。汲む。淹れる。注ぐ。
伏見は、かつて「伏水」とも書かれた。
床の開口と、下へ続く古い階段。降りるにつれて、通りの音が遠のいていく。降りきったところに、地下の静かな一室がある。
そこは茶と香、音と静けさのために取っておく。ここでは、これ以上は書かない。告げるより、見つけてもらうほうがいい部屋もある。
いくつかの梁には、大工の墨書きが残り、いまも読める。名前、印、もしかすると日付。いま、読み解きと年代の確認を進めている。
それが終わるまで、誰がいつ書いたのかを推測することはしない。わかったときに、ここに記す。
[translation and dating TO CONFIRM]
漆喰の壁の三つの回転式スイッチ。庭をゆがめるゆらぎガラス。木の格子の窓。ここで人が暮らしていた。夜になると、この明かりを灯していた。
修復でまっさきに取り替えられるのは、たいていこうしたものだ。ここでは、残す。


土壁と古い木。どちらにも、使われた跡と時間の跡が残る。その不完全さも記録の一部であり、私たちはそのまま残す。
何かを加えなければならないところでは、それが何であるかがわかるように加える。古いものと新しいものが、並んで読めるように。


Ieは「ここに何を置けるか」から始めない。「何を残すべきか」から始める。



見つけたときのまま、2026年。
| 見つけたもの | 残したもの | 直したもの | 救えなかったもの | 加えたもの、その理由 |
|---|---|---|---|---|
| [TO BE SUPPLIED] | [TO BE SUPPLIED] | [TO BE SUPPLIED] | [TO BE SUPPLIED] | [TO BE SUPPLIED] |
Ie Fushimiは、伏見稲荷から数分、京都でもとりわけにぎやかな通りにあります。外には人の波、カメラ、神社。家の中では、違う歩調が求められます。
| 出発地 | 徒歩 | 道順 |
|---|---|---|
| JR稲荷駅(JR奈良線) | [X min / X m] | 徒歩ルート ↗ [landmark directions to be written after walking the route] |
| 京阪 伏見稲荷駅(京阪本線) | [X min / X m] | 徒歩ルート ↗ [landmark directions to be written after walking the route] |
| 伏見稲荷大社(楼門) | [X min / X m] | 徒歩ルート ↗ [landmark directions to be written after walking the route] |
Googleの地図を読み込みます。
搬入と出入りは、家の東側、幅員7.1mの公道からお願いします。
現場の作業時間:[TO CONFIRM]
現場の連絡先:[TO CONFIRM]
この通りには人が暮らしています。音を控え、道をふさがず、家がそうするように、近所の方々に接してください。